神社名
雷神社

御祭神
大雷神

例祭日
旧9月15日

鎮座地
〒029-3511
一関市室根町津谷川字古金生57-1

連絡先
0191-52-3929(宮司宅)

由緒
 当社は人皇百四代 御土御門院の御代、文明年中(1469-1487)室町幕府将軍足利義政公管領、畠山持国の次男内記国安が黄金山守護神として勧請せしものなり。内記国安が奥州筋金山奉行として幕府の命を蒙り、寛正(1460)の頃より黄金の産地と伝聞き、遂に当時に来り無類の山相を視て、黄金産出疑いなしと、この地を金山事業所と定め産金工事着手する。
 当時の産金は流し山の法とて水にて土砂を洗い流し砂金を採取する方法なり。先ず谷奥に水源を求め、山腹に水路を造り、沢々の水を合流、要所に堤を築き、これに水を導き留めるために八方に人夫を配り、数年にして普請漸く成就せしも、文明三年(1471)、同四年(1472)打続く大旱魃のため谷水細く、堤に水を留めること叶わず、内記国安大いにこれを歎き、験者と共に天神を仰ぎ天水を祈りし処、七日満願にして雷雨頻に降りて三日間止まず、百余ヵ所の堤に水満々たり、依ってこの水を利し、流し山の法にて産金を行ないし処、金体満出、内記国安直に砂金を将軍に献上し、この趣き言上せし処、御感斜ならず同山を黄金山と称し、なお雷神宮勧請すべき厳命により奉祀された。