神社名
羽山神社

御祭神
羽山祇命

例祭日
９月１７日

鎮座地
〒025-0007
花巻市湯本１－１

由緒
　当羽山神社の創建は、大同二年（８０８）征夷大将軍坂上田村麻呂によって、花巻・稗貫地方の蝦夷討伐の際、戦勝とその鎮護を祈願し羽山祇命を勧請し堂宇を建て羽山大権現と尊号したものと伝えられている。
　口碑の伝えるところによれば、維新前においては村内の産土神たりしは勿論のこと、代々花巻城主の祈願所であり、士籍ある者名家を相続した時は、必ず先ず此処に詣で武運の長久を祈願したといわれる。
　また、羽黒山修験の流れをくみ荒沢薬師如来を併祀し、衆生の病患を救い、無明の疾病を癒すといわれ、遠方の人々に篤く崇敬せられた。尚旧正十六、十七日、別当専蔵院の修業のもとに奇祭蘇民祭が行なわれていたが、参加者が年々減る傾向のため昭和三十六年（１９６１）から中止され、蘇民祭争奪の勇壮な姿は今は見られない。