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神社名
若宮八幡宮

御祭神
大鷦鷯命(おおささぎのみこと)
毘沙門天神(びしゃもんてんじん)
稲荷大明神(いなりだいみょうじん)

例祭日
旧8月15日

鎮座地
〒028-0001
久慈市夏井町鳥谷第9地割1番地4

連絡先
TEL 0194-53-3545

由緒
 当神社は平城天皇の御代、大同2年征夷大将軍坂上田村麿の建立と伝えられ旧号を毘沙門天と称す。坂上田村麿の後裔、田村家が代々其の神主を務め鳥谷、大崎、閉伊ノ口村の信仰が厚く寛保3年旧8月15日に、当時の住民鳥谷清十郎氏が鼻舘の高台に大鷦鷯命を御祭神として若宮八幡宮を創立する。
 明治維新の政治制度により、明治5年8月に旧来信仰厚く祀られていた、毘沙門天の神像を神仏分離の行政上に於いて役人の考え違いにより108体の毘沙門天像を全部焼却された。しかし、余りにも勿体無く信者の一人が、その内2体だけを取り門前の長泉寺の大木の根元に置いたといわれたのが何年か後に判明、その時にはもう神像が腐食し土に化した状態であったものを白布に包んで同寺の観音堂に安置してあります。106体の毘沙門天像を焼却した灰を、信者の人が2升入程の水瓶の中に入れて本殿の下の土中に埋めて安置しておりました。明治5年8月に、その毘沙門天の社殿に鼻舘の若宮八幡宮の御祭神である大鷦鷯命を遷座して若宮八幡宮と改称し、氏子崇敬者に於いてお祭りをした。昭和28年に若宮八幡宮を社殿と共に鼻舘の現在地に移築した。それと同時に毘沙門天像の灰の入った水瓶をも移し現在同社の本殿の下の土中に鎮めてあります。
 依って、災難消滅、悪霊退散、海上交通を守護し家内安全、子孫繁栄の神徳の尊い神として信仰されております。